PEOPLE東京舞台照明ホールディングスの仕事と社風を語ろう。
2023.10.19
参加者プロフィール
ツアー照明を担当
宮崎 純
2016年2月入社 東京舞台照明大阪/ライティング
歌ものライブツアーの照明を担当
川上 円香
2019年4月入社 東京舞台照明/ライティング事業部
卓のオペレートからプランまで担当
吉田 つぐみ
2012年4月入社 東京舞台照明/ライティング事業部
公共ホールの管理を担当
岩瀬 有希
2015年4月入社 東舞トータルサービス/サービス事業部
会社のあるべき未来を考え中
稲津 慎司
東京舞台照明ホールディングス/執行役員
仕事の面白さ、やりがいはどこにある?
稲津 : 社内で話をしていると、だいたいみんな舞台照明が好きで、専門学校で学んだりしてから入社して来る人が多いんだけど、宮崎くんはちょっと違うんだよね?
宮崎 : そうなんです。僕はちょっと変わり種で、大学は薬学部で、前職では薬関係の仕事をしていました。
吉田 : え!薬学部出身なの?
宮崎 : 薬の会社に入ったけど全然自分に向いてなかったです(笑) やっぱり好きなことを仕事にしたいなと思ったときに、学生時代の演劇サークルで関わりのあった東京舞台照明を思い出して、中途採用で応募しました。
稲津 : 今は仕事を楽しんでる?
宮崎 : 働く時間帯も場所も毎回バラバラ。以前とは全然違うライフスタイルで、それが自分には心地いいですね。今も上司のとらでアーティストのツアーに伴走して、ライブハウスやホールに出かけてるのですが、照明を作ってお客さんやアーティストに喜んでもらえたときに、“空間の幸福度に貢献できたな”と実感できて楽しいです。
稲津 :普通の生活をしていたら、体験できないことができるよね。
吉田 : 仕事が終われば、北海道だったらジンギスカンを食べたり、福岡だったらもつ鍋を食べたり、各地のグルメも楽しめる。あとドームとかでやるライブのときに、空中を動く機構に乗せてもらったのは楽しかったな。
川上 : 仕事を覚えるまでは本当に大変だったしつらかったけど、2年目ぐらいから自分のペースで思うようにできるようになって、気持ちが変わりました。事前準備やデータを考えるのは大変ですが、本番がうまくいくと、この仕事はすごく面白いなと思います。
岩瀬 : 僕はホール管理がメインなので、同じ場所にいることが多いですが、逆に安定して働けるところが自分に向いていて好きですね。
稲津 :ホール管理の仕事のやりがいはどんなところ?
岩瀬 : 公共ホールなので一般のお客様がメインになるんです。催しの種類が様々で、コンサートもあれば発表会や講演会もあります。ホールの照明機材は限られますが、その中で最大限のいい照明を作って、お客様から「あなたにおまかせしてよかった!」といった感謝の言葉を直接いただけたときは、とても嬉しいですね。
こだわっていることや、大事にしていることは?
稲津 : 仕事をするときに特に意識していることはある?
吉田 : 自分が担当しているアーティストの灯りは“アーティストを一番良く見せられるように”という気持ちで取り組んでます。
稲津 : そのためにどういうところに気をつけてる?
吉田 : アーティストの表現したいことや、お客様が求めていること、細かい部分については、ずっとやっているからこそわかることがあると思うんです。ライブの演出映像に合わせたり、ミュージックビデオの世界観から考えて、どういう照明を作れば喜んでもらえるのかをいつも真剣に考えてます。
稲津 : 手応えを感じるときは?
吉田 : ツアーが終わって、クライアントが喜んでくれたときは、“仕事がんばれたな”と思って、その日のビールが最高に美味しいです(笑)
宮崎 : 僕も“アーティストに寄り添う灯り”が作りたい。そこに尽きますね。曲で伝えたいことは何なのかを歌詞から解釈したり、ミュージックビデオを参考にすることも多いです。
川上 : 私が心がけているのは、演出家を含めて多くの人と関わる仕事なので、いろんな意見をかみ砕いて、ちょうどいい着地点を見つけること。自分が表現したいこともちゃんと出しながら、最終的にみんなが満足できるものにしたいと常に思っています。
岩瀬 : まずは目の前のことを一生懸命やること。お客様にどれだけ喜んでもらえるか。限られた機材でどうすれば希望をかなえられるか試行錯誤しながら、ベストを追求しています。
東京舞台照明ホールディングスの風土は?
稲津 : 他社のことはわからないので比べにくいと思うけど、会社の風土はどうだと思う?
吉田 : 仲良しのホールの方からは、東京舞台照明は“いつもワイワイしてるね”と言われますね。
岩瀬 : よくわかります(笑)
吉田 : 他の会社の人は黙々と仕事しているけど、東京舞台照明は騒がしいと(笑)もちろん仕事は仕事でキッチリやっている前提ですが、実際に同僚とは仲がいいし、会話が多い。そこは好きなところです。
川上 : 先輩後輩の壁もなくて、プライベートでも一緒に遊んだりしています。
宮崎 : 大阪もフロアがひとつで壁もなく、上司部下関係なく、気さくに話せる環境ですね。
岩瀬 : 僕のところはホール管理なので、いつも大勢でワイワイといった感じではないですが、定期的に会社の集まりがあったり、飲み会好きな人が多いです。
吉田 : これは風土とは違うかもしれないけど、要望を出せば叶えてくれる。たとえば仕事で必要な機材があるときに、“これが欲しい”と言えばすぐ導入してもらえるのはいいところ。
稲津 : 照明の技術は常に新しくなっているし、現場が仕事をしやすい環境をつくるということは昔から大事にしていることかな。一方でもっと変わったほうがいい思う部分はある?
吉田 : 働き方改革の時代だから仕方がないけど、、労働時間に厳しくなった。
全員 : わかる!
吉田 : いい照明を作るには時間がかかるんです!
稲津 : そこはいろいろ声が出ているところだし、自分も長く現場にいたからよくわかる。会社としては時代の変化にも合わせながら、どんな働き方が求められているのか、どんな制度があったほうがいいのか、今まで以上に現場の声に耳を傾けていくことも必要だね。
今後の夢や目標は?
稲津 : 最後に今後の夢や目標をお願いします。
川上 : 憧れの照明デザイナーがいて、その人は、私が好きなアーティストのライブ照明を手がけてます。私も自分の好きなアーティストから認められて、照明を任されるような照明デザイナーになれるよう技術を磨いていきたいです。
稲津 : 個人の名前で勝負できる人になれるように、先輩からいっぱい技術を吸収して、スキルを磨いていくにはいい会社だよね。
川上 : まずはいろんなアーティストのセンターチーフになって、経験を積んで、技術を自分のものにしていきたいです。
宮崎 : 僕は“自分の仕事”と言えるものを持つことが目標です。今は上司がつくった照明デザインを、どんな現場に行っても高い再現性で作ることがメインで、それも勉強になるし、やりがいを感じていますが、いつかは“これは自分の仕事”と堂々と言えるようになっていきたいですね。
稲津 : そのために必要なことは?
宮崎 : 目の前のことをひとつひとつ真摯にやっていくこと。今やっている仕事が、人脈を含めすべてにつながってくると思っています。
吉田 : 私は会場の大きさもアリーナからライブハウスまで様々してきたし、仕事としても照明のオペレーターからプラン作りまでしてきました。それなりにいろいろやってきて、今後何を目指すかは考え中かな。
稲津 : まわりからは人に教えることがうまいという評判を聞くよ。後輩を育てるとかもある?
吉田 : えー、向いていると思ったことはないです(笑)理論的に教えることはできなくて、感覚的になっちゃうから。でも、いずれにしても現場が好きだし、この仕事は楽しいです。
稲津 : 岩瀬くんは、目指していくのは社長かな?(笑)
岩瀬 : それは、どうでしょう(笑) でも責任あるポジションになっていくということは、年齢とともに考えていくことだと思ってます。会社経営じゃないけれど、自分のことだけじゃなくて、組織のことを考えながら行動していきたいと思います。
稲津 : 今日はありがとう。みんなの本音をもっと引き出すには、続きはお酒が飲める場所でするのがいいね。
全員 : 二次会はお店でやりましょう!(笑)